“愛知県の都市部に住んでいる、50歳代後半の、ほぼほぼ専業主婦になってしまった女性です。
夫と娘と猫と暮らしています。
夫の転勤と、私の仕事の都合、そして、家の買い替えなどにより、これまでの人生で10回以上は転居、引越しをしています。
家族全員で長距離を引越ししたケースもあれば、ほぼほぼ単身赴任のための引越ししたケースもあります。
その経験から、引越し業者の選び方で考えるところをお話します。
もともと私は、みみっちい性格です。
そのため、引越しにはできるだけお金をかけたくない、という思いがあります。
もっとも、夫の転勤での引越しは、基本的には、会社が費用を全額負担してくれていましたので、お金のことを考えず、いかに自分が楽ができるか、ということだけを考えていましたが。
自分で引っ越しの費用を捻出しないといけないときには、どうやれば安くすませるか、ということを、できるだけ多くの情報を得ながら考えました。
最初に飛びついたのは、カード会社などが〇〇業者に依頼するとキャンペーン価格、カード会員価格になるというものでした。
このキャンペーンというのが曲者でして、今、キャンペーン価格だ、と思っても、結局1年中キャンペーンだ、と気づきました。
カードを複数持っていると、そのカードごとに提携した引越し業者の割引キャンペーン等が、ほぼ年間を通して行われているので、どれかを利用すればよい、ということになります。
加えて、年間を通して、業務提携をして、たとえば、一律20パーセント引きにしています、というようなものもあります。
ですが、この20パーセント引き、というのに踊らされてはいけないと考えます。
なぜなら、引越し価格に定価というものがないからです。
見積もりに来た人が、お宅はキャンペーン利用ですから、この金額から、20パーセント引きにします、といっても、その見積もり金額自体に、その割引分を最初から上乗せしておいて、そして、その価格から割り引いたようにみせるかも、ということです。
もちろん、良心的な業者はそうではないのかもしれませんけど、なんとなく複数回経験して思うのは、多くの業者は、なんらかの割引適用をしてくるということを考えた見積り金額を提示しているのではないか、ということです。
また、引越しを安くしようとすると、複数の業者に相見積を依頼すると思います。
最近ですと、ネットで複数業者の相見積が簡単にとれるようになっていますので、そういったのを利用する人も多いと思います。
ただし、いずれの場合も最終的には実際に現場で見積り金額を正確に出します、というようになっています。
そうやって実際に見積もりにきたときが要注意です。
業者の手段としては、その場で見積りをした金額をみせて、そのうえで、ここから、お宅の場合、これだけ割引をします、ということを言います。
そのうえで、こちらも、もう少し安くならないか、とこちらが交渉することを見越していますので、そういったことを言ったら、さらに少し割引をかけてくれます。
そして、そこからがみそです。
ここで、さらに、やっぱり高い、お金ないから、もう少し安くならないか、と値切ります。
そうしたら、うーん、と困った感じを繕い、ならば、会社に聞いてみます、これ以上は自分の権限では、なんて、いったりして、会社に電話をかけます。
で、そうですかあ、そこをなんとか、とか言いながら、会社に掛け合っているふりをします。
そして、ならば、即決、この場で決めてくださるのら、この金額にしてもよい、と会社から許可を得ました、というわけです。
ならば、と思って契約をするわけですが、この金額が妥当なのか、ということを後になって考えるわけです。
こういった経験を繰り返しました。
これらの経験からいえることは、キャンペーン価格、とか、提携価格、とか、その場で決めてもらえると、とか、といったことに踊らされることなく、冷静に引越し業者を選ぶことが必要、ということでした。
皆さんもかしこく選んでくださいね。”